独善的な業界体質。

生活者をないがしろにした独善的な業界体質。こうした矛盾を目の当たりにするにつけ、この業界は変わらなければいけないし、変えなければいけない、憤りをともなった1種の使命感のようなものが、心の底からふつふつとわきあがってくるのを抑えることができなかった。まさに私が信条とする「是正」すべき課題が、山のように幾重にも積み重なっているのが、住宅業界の偽らざる姿だった。もうひとつ、私が大事にするものに「素朴な疑問」がある。素朴な疑問と是正とは、切っても切り離せない関係にある。まず最初、世の中で当たり前としてまかり通っている既存の仕組みに、なにかおかしいな、と素朴な疑問を感じる。その疑問がしだいに煮詰まって、やがて是正すべき事柄が明らかになってくるのだ。「疑問」は「是正」の始まりだ。私が感じた素朴な疑問は「なぜ、家族が育つもっとも大切な時期である30代に、自分の家を持つことが、こんなにも困難なのだろうか?」だ。思えば、この素朴な疑問に端を発して、今日の住宅革命の実践組織である「グランベルハウス」は誕生したのだ。グランベルハウスの前身である「グランベルハウスエ業」が発足したのが、1993(平成5)年だ。

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